ファーレンハイト
ファーレンハイト
このとろこ80年代の洋楽ばかり聞いている。80年代の洋楽といったら、やっぱりTOTO。彼ら抜きに80年代の洋楽は語れない。ファーストから七枚目のアルバムはどれも名盤揃いで、何度聞いても飽きない。とくにグラミー賞を総なめにした四枚目の「TOTO IV 聖なる剣」は、この年代の代表的な名盤で、何年経っても色褪せることはない。
「TOTO IV 聖なる剣」と同じくらい素晴らしいのが、セカンドアルバムの「ハイドラ」と、六枚目のこのアルバム「ファーレンハイト」。アルバムを出すごとにメンバーが替わってしまうTOTO。「ファーレンハイト」からは三代目のヴォーカルとなるジョセフ・ウィリアムスが担当しているが、彼が大変素晴らしい。
彼は映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムスの息子さん。二世っていうと、つい…いまいちかな?…と、思ってしまいがちだが、TOTOの歴代ヴォーカリストの中で、ジョセフをナンバー・ワンに推しても良いほど上手い。
最初の曲「ティル・ジ・エンド」で、ジョセフの凄さが伝わる。このアルバムを初めて聞いた時、彼の歌声は、TOTOの新しい楽曲にピッタリとはまっているように感じた。曲作りの面でも、その大半に参加しているのを知って、文句のつけようがないと思った。
このアルバムの良いところは、ジョセフばかりではない。スティーブ・ルカサーによるバラード「アイル・ビー・オーヴァー・ユー」は、TOTOの最高傑作と断言してしまいたいほどの名曲。また、マイルス・デイヴィスが参加したインスト曲「ドント・ストップ・ミー・ナウ」、マイク・ポーカロのベースが絶妙な「サムホエア・トゥナイト」、ドン・ヘンリーも参加している、南国の海で聴いているような心地よい「リア」など、素晴らしい楽曲ばかり収録されている。
音楽ちゃんぽん
TOTO
原題 Fahrenheit
オリジナルLP=1986年リリース
曲目
1. ティル・ジ・エンド
2. メイク・イット・トゥナイト
3. ウィズアウト・ユア・ラヴ
4. キャント・スタンド・イット・
エニィ・ロンガー
5. アイル・ビー・オーヴァー・ユー
6. ファーレンハイト
7. サムホエア・トゥナイト
8. クッド・ディス・ビー・ラヴ
10. ドント・ストップ・ミー・ナウ
関連CD
TOTO IV~聖なる剣
TOTO
オリジナルLP=1982年リリース
ハイドラ
TOTO
オリジナルLP=1979年リリース